MENU

北アルプス周辺の特産野菜のご紹介~春・夏~

 北アルプスの麓、岐阜県の飛騨地方では、高冷地野菜の栽培が盛んにおこなわれています。

 高冷地野菜とは、山間部の高標高で冷涼な気候を生かし栽培される高原野菜を指します。

 飛騨の自然環境は内陸性気候で寒暖の差が大きく、特に夜間の冷え込みが厳しいのが特徴です。この、夜と昼の寒暖の差が、農産物の味を濃くおいしくするのです。
 飛騨北部の奥飛騨では、昼夜の寒暖の差と、北アルプスのミネラルたっぷりの雪解け水の恩恵を受け、たくさんのおいしい農作物がつくられています。
 今回は、北アルプスの麓、高山市丹生川町、上宝町、奥飛騨温泉郷の特産農産物を紹介します。

 

昼夜の寒暖の差がカギ!ミネラルたっぷりの土で栄養満点な飛騨の野菜

【トマト】生産地:丹生川町ほか

収穫時期:7月下旬~11月上旬

 高山市丹生川町といえば、トマト、というくらいに有名な特産品です。飛騨のトマトは、昼夜の気温差と適度な雨により、甘みが強く、ぎっしりとしまった果肉が特長です。

【ほうれん草】生産地:丹生川町ほか

収穫時期:3月下旬~11月上旬

 夏のほうれんそうと言えば「飛騨ほうれんそう」です。暑さに弱く雨が多いと品質が低下するほうれんそうは夏につくるのがむずかしい野菜ですが、夏でも夜間の気温が低い飛騨地域は、全国でも有数の夏ほうれんそう産地です。
 飛騨ほうれんそうは、高冷地の自然の恵みを活かし、栄養価・甘みが高く、葉が厚いのが特長です。

【飛騨メロン】生産地:丹生川町ほか

収穫時期:7月上旬~8月下旬

 アールス系のマスクメロンで、あまくてとてもおいしいです。
 飛騨の昼夜の寒暖差を活かして生産される飛騨メロンは、高貴な香りと上品な甘みを備えた高級ブランドとして人気があります。

【高原山椒】生産地:上宝町

収穫時期:8月上旬

 この地域の山椒栽培の歴史は古く、江戸時代に飛騨郡代が将軍に献上したという記載も残っています。一般的な山椒と比べ、実が小ぶりで深い緑色をしています。大変香りが良く、長期保存が可能であり、他にはない品質の高さが評価されています。

【菊】生産地:丹生川町ほか

出荷時期:8月中旬

 高冷地で栽培すると抜群に発色が良く、飛騨地域で栽培される菊は市場でも非常に高い評価をされています。
飛騨地方では、お盆向けにオリジナルの輪ギク「飛騨黄金」が多く生産されています。優れた日持ち性と鮮やかな黄金色が特徴です。

新しい農産物づくりにも積極的に取り組んでいます!

画像提供:㈱アルプス農場様

【パプリカ】生産地:上宝町

収穫時期:8月上旬~11月中旬

 夏が涼しく昼夜の寒暖差が大きい飛騨では甘みが多くておいしいパプリカが収穫されます。また、国産のパプリカは流通量が少なく、その中でも土で作る土耕パプリカはさらに希少です。

【ドラゴンフルーツ】生産地:奥飛騨温泉郷

収穫時期:6月~11月

 南国フルーツのドラゴンフルーツを、奥飛騨温泉郷の温泉熱を利用したハウスで栽培しています。
 ドラゴンフルーツは「医者要らず」と云われるほど、ミネラルが豊富なわりに低カロリーな果実です。奥飛騨では、ドラゴンフルーツをジャムやジュースなどに加工して販売もしています。

【奥飛騨バナナ】生産地:奥飛騨温泉郷

収穫時期:通年

 標高800mの雪国、奥飛騨温泉郷で日本初の温泉湯気を利用してバナナ苗を栽培・販売しています。耐寒性が強い品種のバナナなど、数多くの品種を栽培し、日本全国に出荷しています。

丹生川町久手の高原野菜が大人気なんです!

 丹生川町久手にある、「高原市場 菜っ葉゜(なっぱ)」さんの高原野菜は、岐阜県でも有数の高標高地で作った野菜が販売されており、近年、県内問わず県外の方々からも絶大な人気を得ています。見た目よりも甘さや食味の良い品種を厳選し、出来るだけ農薬は抑えて栽培するというこだわりを持っています。朝採れ野菜のみを販売しているのも人気の理由です。

【奥飛騨コーン】

収穫時期:8月上旬~10月中旬

 標高1200mで採れる奥飛騨コーンは、昼夜の寒暖の差により特に甘くて粒皮がやわらかいのが特長です。一度食べたらリピーターになるのは必至の、極上の甘さです。お客さんの中には生産者さんに「砂糖をかけているんじゃない?」と冗談をおっしゃる方もいるんだとか。

【久手ダイコン】

収穫時期:8月下旬~10月中旬

 ここ久手という土地は冷涼な気候と火山灰が大根つくりに適していて、きめの細かい柔らかい大根が出来ます。この大根はとっても柔らかく、すぐ煮えてとろけるようです。

【乗鞍ネギ】(久手ネギ)

収穫時期:9月中旬~10月中旬

 太くて甘みとやわらかさが特徴です。すき焼き・鍋物等に最適です。飛騨の名物「朴葉みそ」に入れてもとてもおいしいです。菜っ葉゜さんでは土つきでの販売です。

直売所の野菜は安くて新鮮!気軽に寄れる無人販売も人気です

 飛騨には、たくさんの農産物直売所があります。宮川朝市などはとても有名ですが、各地域の道の駅などでも販売したり、個人の農家さんが小さな小屋で無人販売をおこなったりもしています。その日の朝採れたての野菜が店頭に並ぶこともあり、飛騨地域の方だけでなく観光のお客さんからも絶大な人気です。昼には売り切れてしまった、なんてことも。午前中に行くことがおススメです!

乗鞍ファーマーズマーケット

 安心・安全・健康をモットーに栽培され、朝採りにこだわった野菜が豊富に並ぶ直売所です。定番野菜はもちろん、季節によって珍しい野菜が並ぶため新食感に出会えそう。種類が豊富で色彩豊かな切り花・山野草もオススメです!

詳しくはこちら:https://www.pref.gifu.lg.jp/page/8885.html

福地温泉朝市

 安心・安全・新鮮をモットーに地元産野菜が並ぶ、温泉の宿泊客にも好評な直売所です。店内にはレトロな雑貨品も多く並び、昭和以前の物もあるので見て歩くのも楽しいです。

詳しくはこちら:https://www.pref.gifu.lg.jp/page/8887.html

杖石農林産物直売所

 山奥の清流に自生する山菜、高冷地の夏野菜、秋に山で採取されるキノコなど季節感あふれる商品が並ぶ直売所です。出荷量が少ないため、早く売り切れになることもあります。盆過ぎと10月下旬に収穫祭が開催され、地元ならではの食材に出合えます。

詳しくはこちら:https://www.pref.gifu.lg.jp/page/8883.html

高山市 農産物直売所マップ:https://www.city.takayama.lg.jp/shisei/1000067/1002615/1002640/1004633.html

【参考・文献】

岐阜県:https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/8752.pdf
    https://210.172.220.103/page/1424.html
    http://gifu-kiwami.jp/
高山市:    
https://www.city.takayama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/626/h31ikkatu011129.pdf
https://www.city.takayama.lg.jp/shisei/1000067/1002615/1002634/1002635.html
高原市場菜っ葉:http://www17.plala.or.jp/hida-nappa/intro.html
株式会社アルプス農場:https://alps-farm.hp.gogo.jp/pc/free1.html

コンテンツへスキップ


上へ戻る