MENU

用語集

中部山岳国立公園や飛騨山脈に関する用語集です。

あ行(あ~お)

アカンダナ山(あかんだなやま)

アカンダナ山は、長野・岐阜県県境の安房(あぼう)峠の北西に位置する、アカンダナ山を中心とする溶岩ドーム、溶岩流、火砕岩によって形成された火山である。北側に隣接する白谷山火山や活火山である焼岳火山とともに焼岳火山群を形成する。アカンダナ山の活動は、約1万年前に活動を停止した白谷山火山を覆う溶岩ドームとその崩落により形成された火砕岩の噴出ではじまる。その直後、山体は地すべりを起こし、山頂が南西側にずり落ちた。アカンダナ山は、平湯の背景にすくっと立つ山にもかかわらず、スキー登山以外では、あまり登られておらず、スキー登山では、積雪期に安房平から登ることが多い。

奥丸山(おくまるやま)

登山道は始めはなだらかだが、徐々につづら折りの急登となり、根っこだらけの歩きにくい道へ変わる。標高2,439mの奥丸山の山頂からは、東側の槍ヶ岳、穂高岳、西側の笠ヶ岳、遠くは乗鞍岳といった360度の大展望を望むことができ、見渡す限り見事な眺望に心満たされる。登山道の帰り道は風穴からの冷たい空気が心地よく、透明度の高い川の水にも癒され、気持ち良く新穂高まで下りて来れる。やはりマイナーな山ということもあり、他の人とすれ違うことはあまりなく、またかなり歩きにくい道だが、その眺望に惹かれまた登ってみたいというリピーターも。

奥飛騨温泉郷(おくひだおんせんごう)

北アルプスの懐に抱かれた奥飛騨温泉郷は大自然の恵みを受け、平湯温泉・福地温泉・新平湯温泉・栃尾温泉・新穂高温泉という5つの秘湯がある。温泉郷は、広範囲に広がり、点在する5つの温泉地で全く違く雰囲気や景観、源泉を楽しめる。郷内全体の各温泉を総計した場合では、別府温泉、由布院温泉に次ぐ毎分44,000リットル超の豊富な湧出量があり、郷内の各温泉には無料または寸志で入浴可能な共同浴場、露天風呂が多く存在する。昭和39年6月11日には平湯温泉が、昭和43年11月19日には平湯以外の郷内の温泉が国民保養温泉地に指定された。
山里ならではの郷愁を誘う風情と、日本一といわれる露天風呂そして、四季折々の自然を体感できる。また、お食事処も充実しており、その時とれた季節の食材や飛騨のブランド牛「飛騨牛」を使用した料理が豊富。

か行(か~こ)

笠ヶ岳(かさがたけ)

笠ヶ岳(かさがたけ)は岐阜県高山市にある標高2,898mの山で、中部山岳国立公園内にあり日本百名山にも選定されている。遠くからでも分かる笠の形が特徴的で、近づくにつれ岩峰の迫力に圧倒される。登山口から山頂まで時間がかかるため北アルプスの中でも登山者が多いほうではないが、静かな登山を楽しむことができる。笹ヶ岳山頂からは360度の眺めが広がり、北アルプスはもちろん中央アルプスや南アルプスまで見渡せる。

鎌ヶ峰(かまがみね)

乗鞍岳の南に位置する登山道のない2000m峰、鎌ヶ峰は、大日ヶ岳の南尾根に位置して大日ヶ岳の前衛峰。標高は1666mと、さほど高い山でもないが奥美濃の豪雪地帯で積雪量は多い。登山道がなく登頂が残雪期に限られており、ぎふ百山に選定されている。野麦峠から尾根伝いに登ることが多いそう。近年では、ぎふ百山になっているためか、登る人が多く、稜線上は踏み跡が道のようになっている所もある。山頂はシラビソ林の中にあり、山頂からは白山や両白山地の野伏ヶ岳が望める。

北アルプス<飛騨山脈>(きたあるぷす<ひださんみゃく>)

長野、岐阜、富山、新潟県にまたがる、全長150km超の巨大な山脈の飛騨山脈。登山者には北アルプスと呼ばれ、立山連峰、後立山連峰、槍穂高連峰などの長大な山脈で構成された場所は、登山愛好者の憧れの場所となっている。森林限界を越えた稜線に、果てしなく続く縦走路が伸びている。稜線歩きの醍醐味を、国内で最も楽しめる場所であることに、異論を挟む人は少ないだろう。一定の距離ごとに、オアシスのように立つ山小屋の存在も、北アルプス歩きの魅力の1つとしている。北アルプスのどの山域に行っても、たいがいは山小屋が立ち、登山者を暖かく迎えてくれる。経験が少ない登山者でも、安心して登山を楽しめるのが嬉しい。

クモマツマキチョウ(くもまつまきちょう)

薄い白色の翅を持つチョウ。翅裏はツマキチョウと同じく草ずり模様になっている。ただし翅先は突出せず、全体的に丸みを帯びている。いわゆる高山蝶のひとつで、大陸と陸続きになっていた氷河期に渡来してきたものが温暖化により国内の高山に逃げ延びたものである。したがって日本特産種ではない。これは他の高山蝶も同様である。本種は日本のチョウ愛好家の間で非常に人気が高く、クモツキと呼ばれ親しまれている。

クロベ<ネズコ>(くろべ<ねずこ>)

クロベとは、日本固有の常緑針葉樹。中部地方の山岳地帯と日本海側に特に多く、別名をネズコ(鼠子)という。30m程に成長する常緑高木で、日本特産種、「木曽の五木」に数えられる。ヒノキやヒバよりも寒さに強く、土壌が薄い岩石地や崖の上などにも耐える。成長は非常に遅く、材として使われるのは200年以上のものである。

五色ヶ原(ごしきがはら)

乗鞍山麓五色ヶ原の森、中部山岳国立公園の南端にある約3,000ヘクタールの広大な森。エリアの中に、雄大な滝や渓流、池、湿原が点在しており、完全予約制のガイドツアーで貴重な植生を楽しむことができる。森を知り尽くしたネイチャーガイドが案内してくれるので、誰でも安心して楽しむことができる。また五色ヶ原は、「自然と人間の共存ゾーン」。自然環境の保全と自然生態系の質的向上を基調として、自然環境に無理のない最低限の自然歩道と休憩・避難施設を整備し、自然探勝の聖地として公開されている。

コマクサ(こまくさ)

高山に可憐に咲くコマクサは、「高山植物の女王」と称され、人気の高い花だ。可憐な姿の一方で、その生き方は力強い。コマクサは、寒さ、強風、乾燥など、環境の厳しい高山帯でも特に厳しく、ほかの高山植物が生えることができないような稜線の砂礫地を好んで生える、孤高の花である。コマクサの花色は淡い紅色。この微妙で優しい色がすばらしい。

さ行(さ~そ)

錫杖岳(しゃくじょうだけ)

錫杖岳は笠ヶ岳の南にあり、標高は低いが特異な山容と岩場をもつ山として知られる。全山屏風のように切り立った岩壁が不気味にそびえ、クライマーにとっては、個性的な岩場として人気が高い。山名は、ふもとから見ると、幾重にも重なる垂壁が錫杖に似ることに由来するらしい。奥飛騨最奥の中尾集落から真正面に怪峰の錫杖岳が望める。岩峰は、本峰の土台とも言うべき前衛フェースで、忽然と岩峰が姿を現わす様は、思わず息を呑む。クリヤ谷の渓谷は滝が連続する錫杖沢、変化に富んだ魅力を備え、はっきりとした道はないが、手ごたえのある登山ができる。

ジャンダルム(じゃんだるむ)

飛騨山脈(北アルプス)穂高連峰・奥穂高岳の西南西にあるドーム型の岩稜。標高は3,163 m。この頂上は岩塔のため360度の絶景が得られる。北側から稜線を直登するコースは、登下降にクライミングロープが必要な絶壁の岩壁となっている。岩登り経験がある熟達者向けである。国内最難関とされる縦走路である西穂高岳から奥穂高岳への稜線は確かな歩行技術と体力が要求されるコースである。複雑な稜線は正しいコースを見極める力が要求される。岳人なら、誰もが憧れる岩峰「ジャンダルム」は、奥穂高岳の稜線のさらに奥に、圧倒的な迫力であり、登山者を威圧してくるようなその険しく厳しい姿は、見た人
の脳裏に焼きつくほど。

シラビソ(しらびそ)

オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)はマツ科モミ属の針葉樹で、本州中部から東北地方にかけての高山に分布し、同じマツ科のシラビソ、コメツガ、トウヒとともに亜高山帯針葉樹林を構成している。、積雪の多い山になるほどオオシラビソが優勢になり、北陸地方や東北地方は世界一の豪雪地帯であり、そこではオオシラビソが圧倒的優勢を誇る。多雪環境下では、強大な雪圧によって幹が折れたり、積雪に覆われる期間が半年以上に及ぶなかで雪腐れ病に侵されるなど、樹木の生育には過酷な環境だが、オオシラビソは多雪環境に耐える能力が最も高く、その悪条件のもとで他の樹種との競合を有利に進めている。

新平湯温泉(しんひらゆおんせん)

奥飛騨温泉郷の5つある温泉地の1つ。ホテルや旅館は38軒、民宿は10軒と、温泉郷内では平湯温泉に次ぐ規模を誇る。
地区内には飛騨三十三観音霊場のひとつで円空が逗留したとされる禅通寺や、冬季にライトアップが行われる平湯川のしのぶ砂防堰堤と親水公園、奥飛騨の総鎮守社の村上神社などの見どころがあり、近くには奥飛騨クマ牧場がある。奥飛騨名水「たるま水」とたるま姫伝説が残る「縁結びの地」として知られている。奥飛騨の名水・たるま水が滴る「たるま滝」のほか、縁結びの神様を祀った「毛受母の社(もずものやしろ)」があり、こちらには「ご縁札」や「絵馬札」が数多くかざられており、新平湯温泉のパワースポットしても人気。

新穂高温泉(しんほたかおんせん)

奥飛騨温泉郷の5つある温泉地の1つ。温泉街は、新穂高地区、蒲田地区、中尾地区の3地区に分かれ、ペンションや民宿、旅館などが立ち並び、地区によって違う景観や温泉を楽しめる。新穂高地区には新穂高ロープウェイの駅があり、北アルプス・穂高連峰の登山基地ともなっている。 また寸志で入浴可能な共同露天風呂「新穂高の湯」がある。豊富な湯量を活かして巨大露天風呂や奥飛騨でも珍しくなった混浴露天風呂などを有しているところが多い。
昭和に入ってから源泉が発見された中尾地区には、「足洗いの湯」という足湯があり、眺望が良く、穂高連峰をはじめ槍ヶ岳、笠ヶ岳、錫杖岳などが一望できる。
北アルプスの焼岳、西穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳、双六岳、笠ヶ岳などへの登山道の起点となっている。また地区の中央には新穂高登山指導センター(高山市立新穂高センター内)があり、ここから登山に向かう登山者に対する情報提供・登山届提出場所となっている。

新穂高ロープウェイ(しんほたかろーぷうぇい)

第1ロープウェイと第2ロープウェイがあり、第2ロープウェイは日本初の二階建て構造のゴンドラのロープウェイである。2020年7月に第2ロープウェイのゴンドラを新車両にリニューアルした。標高2,156 mにある西穂高口駅展望台は、北アルプスの山並(槍ヶ岳、西穂高岳など)が、ほぼ360度の視界で見渡せ、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に二つ星として掲載されている。お子様からお年寄りまで、気軽に標高2,000mを超える北アルプスの山々に囲まれた大自然と雲上の絶景を楽しむことが出来る。展望台には日本一標高の高いところにある常設ポスト「山びこポスト」があり、西穂高口駅の売店で限定の「はが木」を購入!木でできているはが木の種類は新穂高ロープウェイの絵柄以外にも、おこじょや雷鳥など可愛いモチーフがあり、新穂高観光の記念におすすめ。新穂高ビジターセンター「山楽館(さんがくかん)」には売店、喫茶店、露天風呂「神宝乃湯」などがある。

双六岳(すごろくだけ)

双六岳(すごろくだけ)は、長野県大町市と岐阜県高山市にまたがる飛騨山脈の裏銀座の主稜線に位置する標高2,860 mの山である。双六岳は椀を伏せたような緩やかな高原状の山体で、山頂は砂礫の台地となっていて周氷河地形の線状構造土が見られ、その上に浮かぶ槍ヶ岳と穂高岳の展望地である。日本で44番目に高い山。
上部は森林限界の高山帯。双六岳東面の中道には圏谷地形(カール)があり夏にも雪渓が残り、その登山道周辺には大規模な高山植物の群生地が広がっている。山頂の東南東1.3 kmには、常に水をたたえる双六池がある。南面が高原川の双六谷の源頭部となっている。高山市により『双六渓谷』が新高山市100景の一つに選定されている。
双六岳は笠ヶ岳などと共に飛騨の名山として知られ、山頂はなだらかで女性的な山容である。

た行(た~と)

畳平バスターミナル(たたみだいらばすたーみなる)

日本一高いところのあるバスターミナルで有名な畳平バスターミナル。ひだ丹生川乗鞍バスターミナル、乗鞍バスターミナルといった別名もある。中部山岳国立公園乗鞍岳は最高峰剣ヶ峰(3026m)を筆頭に23の峰々と8つの平原で形成され、四季を通じてさまざまな美しい景観を見る事ができる。平成15年度からはマイカー規制が実施され、失いかけた自然が回復されてきており、雄大な山々と可憐に咲き誇る高山植物、厳しい自然環境で生きるライチョウなど、ふだん我々が目にすることのない大自然を感じることが出来る。ワンコインで参加できるミニガイドツアーがお勧め。乗鞍岳に精通したガイドが乗鞍岳の知識や見どころ、高山植物の情報などをわかりやすく説明してくれる。
バスターミナルに併設された施設2Fレストランでは、飛騨牛のほか、飛騨の郷土料理を楽しむことができる。1Fは地元飛騨の銘菓、地酒などが購入できるお土産店になっている。
水資源が貴重な高地にある為、トイレが有料である。

栃尾温泉(とちおおんせん)

奥飛騨温泉郷の5つある温泉地の1つ。栃尾温泉は、昔、トチの木がたくさんあったことから、この名が付いたと言われている。高原川・蒲田川の清々しい流れが魅力の栃尾は、渓流魚の宝庫として釣りファンにも大人気。
蒲田川河川敷の「たから流路工河川公園」には、トイレや寸志で入浴可能な共用露天風呂「荒神(こうじん)の湯」があり、夜間を除く昼間入浴可能。温泉は男女別々の湯であるが、屋根の全くない露天風呂で解放感抜群。脱衣場の小屋が設置されている。と、足湯「蛍の湯」があり、足湯近くにある蛍水路で、7月初旬頃に蛍を見ることが出来る。

な行(な~の)

抜戸岳(ぬけどだけ)

ぎふ百山の一つである「抜戸岳」。山頂の東斜面に大きな崩壊地がありこれが「ぬけ」と呼ばれ、山名の由来となっている。登山大系ですら、一言も言及されておらず、ネット上での記録も皆無なマイナーだが、かなり面白いクライミングができるスポット。山が差し出してくれる状況をありのままに享受する贅沢な自由。まさしくフリークライミングといえるクライマーに人気の場所。

乗鞍火山帯(のりくらかざんたい)

乗鞍火山帯は、岐阜県と長野県の県境である飛騨山脈に沿った火山帯である。主な火山は北から、立山火山、焼岳、乗鞍岳、御嶽山などであるが、これ以外にも白馬大池や鷲羽・雲ノ平などの火山がある。円錐や釣鐘型のような火山に特徴的な形をしていることもあるが、やがて崩れてついには火山らしい形がなくなってしまい、噴火でできた岩石の一部だけが残されていることもある。これらは、どこから噴出したのかわからないこともあり、地下から上昇してきたマグマの通路(火道や岩脈)だけが残されていることもある。最近、アルプスの詳しい地質調査が精力的に進められており、また、岩石の年代測定技術の進歩もあって、次々と新しい事実の発見もなされている。

乗鞍スカイライン(のりくらすかいらいん)

乗鞍スカイラインは高山市平湯峠から乗鞍岳畳平を結ぶ延長14.4キロメートルの山岳観光道路。日本一の高度を走ることのできる雲上のスカイラインとして名高く、景観も格別。自然保護の観点から、2003年(平成15年)5月15日からは通年マイカー規制となり、一般車両は走行する事ができなくなった。このため、通行する自動車は皆無に近い状況であるが、マウンテンサイクリングには絶好の道路であり、自転車で往来する自転車ヒルクライマーがよく見られる。2004年(平成16年)からは乗鞍スカイライン・サイクルヒルクライム(サイクルロードレース)が開催されている。
専用の路線バスがあり、平湯温泉近郊のあかんだな駐車場・ほうのき平駐車場から、マイカーなどから乗り換えて、畳平までを片道約1時間10分(ほうのき平からは約45分)で走る。
終点である標高2,702メートルの畳平には約4ヘクタールの花畑が広がり、夏には、白、黄、ピンクなど色とりどりの高山植物がみられる。また、乗鞍岳は国立公園の特別保護地域に指定されており、特別天然記念物のライチョウをはじめ、高山植物など貴重な動植物の宝庫でもある。

乗鞍岳(のりくらだけ)

乗鞍岳は一言で表現すると「大自然と親しみやすい山」。3000m級の登山に比較的容易に挑戦でき、子供や女性でも楽しめる岳人入門の山として人気。乗鞍岳のバスターミナルは標高2702m。これは富士山5合目より高く、「バスで走れる標高としては日本一」!大自然の醍醐味は、雲上の絶景バスドライブでも体感できる。自分の体力や好みのスタイルに合わせて、子供からシニアまで幅広く大自然の醍醐味を実感できる。お花畑やご来光、満天の星空など、楽しみ方も色々。

は行(は~ほ)

平湯大滝(ひらゆおおたき)

約450年前に飛騨攻略で疲弊した武田軍を、白い老猿が平湯温泉に導いたという伝説が残る平湯大滝は、高原川の上流、大滝川にある。落差64メートル、幅6メートルの平湯大滝は飛騨三大名瀑のひとつで、「日本の滝百選」「岐阜県の名水50選」にも選定されている。足元には滝からの澄んだ水のせせらぎ。苔蒸した古木や岩、周辺は、マイナスイオンとミストに包まれている。冬には凍りついてしまうことが有名な滝で巨大な氷柱へと姿を変えた「平湯大滝」を幻想的にライトアップする「平湯大滝結氷まつり」が有名。平湯キャンプ場からも徒歩15分と、キャンプ中の観光にもおすすめスポットである。

平湯大滝公園(ひらゆおおたきこうえん)

平湯大滝公園内にある飛騨三大名瀑のひとつ、日本の滝百選にも選ばれている「平湯大滝」が最大の見どころ。高さ64m、幅6mの迫力満点の大滝と四季折々の美しい表情が魅力的。毎年2月15~25日には「平湯大滝結氷まつり」が開催される。公園内では水のせせらぎを感じながら、岩や木に密生した苔を眺めることもできる。北アルプス乗鞍岳のふもと平湯温泉の一角にあり、雄大で美しい自然景観の中に広がる「体験・滞在型」の観光施設で、訪れた人が「作る・食べる・癒す」を自ら体験しながらゆったりとした時間が過ごせる場所。

平湯温泉(ひらゆおんせん)

奥飛騨温泉郷の5つある温泉地の1つ。乗鞍岳のふもと、海抜1,250mにある平湯温泉は、奥飛騨の中でも最も古く、歴史ある温泉とされている。温泉地内には、平湯民俗館や寸志で入浴可能な共同露天風呂「平湯の湯」がある。1995年4月に開通した中部縦貫自動車道の平湯インターチェンジがあり、温泉内には大規模なバスターミナルがある。白川郷や飛騨高山、上高地などの有名観光地や、長野や新宿、富山など隣県への直通バスが乗り入れ「観光交通の要衝に位置する温泉地」となっている。マイカー規制となっている上高地、乗鞍岳の両方への乗換のための駐車場が整備されている。
周辺には飲食店や土産物屋も充実しており、飛騨の名物やここでしか味わえない「はんたい卵」などが有名。

平湯キャンプ場(ひらゆきゃんぷじょう)

奥飛騨の大自然に囲まれた平湯の入り口にあるキャンプ場。自然林を生かした広大なフリーサイトと約200台収容可能なオートキャンプサイトがある。バンガローでの宿泊もできる。 近隣には飛騨牛や郷土料理の店がある他、歩いて10分の所に、たくさんの露天風呂が魅力の『ひらゆの森』があり、お風呂めぐりを楽しめる。立地的に上高地や乗鞍・新穂高・高山などの登山や観光の拠点としても便利である。

平湯神社(ひらゆじんじゃ)

かつては天照大神を主祭神とする神明神社だったが、昭和55年に平湯温泉開闢の「白猿伝説」にあやかり、温泉発見に大きな役割を果たした白猿を合祀して「平湯神社」と改称された。『白猿伝説』の縁起にちなんだ、良い出会いや幸運を運ぶ白猿のお守りが作られている。わきには平湯温泉最大の源泉がある。老いた白猿が皆の前を歩いて道端の湯に導き、猿が教えてくれた湯に入って疲れを癒し、みるみる内に元気を取り戻したと言われており、この話があちこちに広がり遠くからも平湯を訪れる人が多くなったそう。
例年5月15日に行われる「湯花まつり」は、参拝客が持ち寄った平湯温泉の泉源を大釜に集めて護摩木で炊き上げ、そのお湯をかけてもらう事で1年間の無病息災を祈願するというお祭りで、絵馬市や茅の輪くぐり、温泉発祥を再現する武者行列も行われる。また、8月上旬には「白猿伝説」にちなんで「平湯猿満夏まつり」が行われている。日暮れ頃から行われる小さなお祭りだが、絵馬市や獅子舞のほか、地元の有志が趣向を凝らした様々なイベントが行われる。

平湯探勝路(ひらゆたんしょうろ)

温泉街からの入り口が何カ所もある平湯自然探勝路。樹齢200年を超える樹木が残る森林帯。奥飛騨の自然と文化の拠点施設。中部山岳国立公園の地形や地質、植物、動物などの自然の姿とそこに生きる人々の歴史や暮らしについて解説して、自然保護の普及を促す役割を担っている。施設内には飛騨地方に生息する動植物のジオラマなどがある。隣接する生物多様性の森「学びの森」は、約2キロの自然散策路が整備されており、自然を体験することができる。

平湯峠(ひらゆとうげ)

平湯温泉の南、乗鞍スカイラインと県道平湯久手線との分岐点にある峠。標高は1684m。北東には北アルプスの山々、西には白山を望むことができる。景観が美しいことでも知られ、特に紅葉の時期に真紅に染まり山を包むナナカマドの鮮やかさには目を見はらせる。若山牧水も峠からの絶景を歌に詠んでおり、峠には歌碑が残されている。ヒルクライマーにはおなじみの場所で、距離7〜8㎞ほどながら、走りごたえ十分な勾配や、九十九折りの雰囲気、標高を上げるにしたがって開けてくる景観など、坂道の総合力はさすがの一言。

平湯バスターミナル(ひらゆばすたーみなる)

上高地・新穂高・乗鞍・高山方面への路線バスや、新宿・松本・富山方面への高速バス・特急バスの発着場。駐車場は大型バス30台、自家用自動車100台を収容できる。高山市奥飛騨温泉郷に位置し、1997年(平成9年)12月6日に安房峠道路が開通すると、長野県・山梨県や関東地方への交通が飛躍的に向上し、平湯バスターミナルは、上高地、乗鞍岳方面への重要な中継点となる。平湯バスターミナルにはドライブイン施設「アルプス街道平湯」が併設しており、1階には、飛騨高山のお土産や身の回り品などの豊富な品揃えの売店と、人気の高山ラーメンから高級飛騨牛グルメが楽しめるレストラン、おいしい焼きたてパンを毎日販売するパン工房があり、2階には団体客を収容できる大きなレストランがある。又、バス乗り場奥には無料で利用できる「足湯」もあり、旅の癒しスポット。

平湯民族間(ひらゆみんぞくかん)

江戸時代中期に建てられた農家「豊坂家住宅」を民俗館のメインの施設とし、富山県から移築した合掌造りの「旧高桑家住宅」、円空作の仏像群が安置されている岐阜県指定文化財の「薬師堂仏殿」、教育者「篠原無然記念館」と、温泉入浴施設「平湯の湯」がある。無料で見学や休憩ができる施設で、豊坂家住宅1階では火入れをしている囲炉裏や衣服が、2階では民具などが展示され、飛騨の歴史や暮らしを垣間見れる。日帰りで入れる平湯の湯や無料の足湯、旧高桑家住宅内に食事処も併設されているので一緒に利用するのもおすすめ!平湯温泉街から徒歩圏内にあるので、散策がてら気軽に立ち寄ってみては。

福地温泉(ふくじおんせん)

奥飛騨温泉郷の5つある温泉地の1つ。山の静寂に包まれた秘湯、平安時代には、村上天皇が湯治に訪れていたと言う入湯伝説が残る。その名残として「天皇泉」の名前が残る。温泉地内には、10軒の旅館があり、温泉郷内では一番小さな温泉地となる。温泉地内は、景観が整えられており落ち着いた雰囲気の宿が多い。地元産の野菜や農産加工品などが並ぶ朝市や300年の古民家を移築し、宿泊者のみが利用できる無料の足湯などがある。休憩室には風情溢れる囲炉裏もあり、チェックイン前や、散歩の途中に気軽に立ち寄れる。

穂高岳(ほたかだけ)

奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳などの峰々からなる穂高連峰の総称。魅力は、何と言っても圧倒的なスケールで立ちはだかる岩壁。そしてもうひとつの魅力は、その険しい岩の嶺々を舞台に自然が繰り広げる、四季の美しさ。 遅い雪解け、残雪の白と芽吹きの緑が美しい「春」。 雲湧き、高山植物が咲き乱れる「夏」。 澄んだ空、燃える紅葉、雲海の「秋」。そして厳しくも美しい雪と氷の世界「冬」。穂高連峰の魅力は一年を通じて尽きることがない。

ま行(ま~も)

や行(や~よ)

焼岳(やけだけ)

焼岳(やけだけ)は飛騨山脈の長野県と岐阜県にまたがる標高2,455 mの活火山。常時観測対象の火山に指定され、日本百名山に選定されている。岐阜県側は、新穂高温泉の中尾地区から入山できる。

槍ヶ岳(やりがたけ)

槍ヶ岳はそのピークの形が槍の穂先に似ているためにつけられた名前。その鋭い岩峰から「日本のマッターホルン」とも呼ばれていて、北アルプスのランドマークともなっているが、北アルプスの南部山域では中央に位置していて、狭い山頂に立つと北アルプスが一望できる最高のロケーション。日本の登山者に最も愛される山の一つ、その登山の魅力はやはり圧倒的な景観にある。途中には槍の穂先を水面に映し出す神秘的な池をはじめ、初夏には美しい花々、秋には紅葉、季節やルートによって劇的に変化する表情が魅力。

槍ヶ岳山荘(やりがたけさんそう)

槍ヶ岳山荘は、槍ヶ岳の頂上直下に建つ大規模な山小屋で、創業は大正15年と古く、北アルプスを代表する山小屋の一つ。宿泊は650人収容可能、キャンプ指定地にはテント30帳を設営できる。三千メートルの稜線に建つ小屋からは、360度の大展望が楽しめ、晴れた日には穂高連峰、立山連峰、常念岳、笠ヶ岳、雲ノ平、薬師岳等の北アルプスはもとより、中央アルプス、南アルプスの山々、浅間山、八ヶ岳連峰そして遠く富士山も望める。また、星空観察や日の出・日の入りを眺めるにも最適。とにかくロケーションが素晴らしい。槍ヶ岳直下にあり、ここに宿泊しないと見ることの出来ない槍ヶ岳の刻々と変化する姿、他のアルプスの山々、遠く富士山まで臨める。宿泊しないことには見ることの出来ない時間帯の風景を望めるだけでも魅力。
施設は客室・個室・食堂・トイレ・外部トイレ・乾燥室・自炊小屋・冬期避難小屋がある。フロント横売店では槍ヶ岳山荘オリジナル商品の販売を行っている。「キッチン槍」(軽食・喫茶)では、コーヒー、焼きたてパン、ラーメン、カレーなどが飲食できる。
夏季のみ東京慈恵会医科大学槍ヶ岳診療所(7月20日 – 8月20日)が開設される他、
年間を通して、スケッチ教室やコンサートなど、様々なイベントが開催される。

弓折岳(ゆみおりだけ)

弓折岳は、新穂高温泉から、小池新道でわさび平小屋をすぎると、正面に高く見える山。笠ヶ岳と双六岳をつなぐ稜線にあり、ここに鏡平から南に延びる弓折尾根がつながっていく。弓折尾根は、文字通り、鏡平のところで大きく湾曲して弓のように折れた形の尾根。とても静かな山歩きができて、アルプスのロケーションを楽しめる。光の当たり具合で、見せる表情も違い、間近でみる白い槍ヶ岳~穂高連峰のスケールは圧巻。

ら行(ら~ろ)

ライチョウ(らいちょう)

ニホンライチョウは、全長37cm。氷河時代からの貴重な生き残り。日本では飛騨山脈(北アルプス)、赤石山脈(南アルプス)など日本アルプスの一部高山帯の草原、ハイマツ林だけしかすんでいない特別天然記念物で、高山という特殊な環境にいるため、絶滅が心配されている鳥。ライチョウは雷鳥と書くが、荒天のときに草地へ出てきて見やすくなり、晴天には空からの猛禽の狩りからのがれるため、ハイマツの中にいることが多く、古人が目にする機会の多くが荒天の時だったために、こう呼ばれるようになったと考えられている。

わ行(わ)

Skip to content


上へ戻る