自然豊かな飛騨上宝の地で栽培される「神乃宝 飛騨れんこん」 Posted on 2022年7月13日2022年7月13日 フキの葉のように丸く大きい葉、水面からまっすぐに伸びた茎の先に咲く「蓮」。美しい花を咲かせた蓮の地下茎という茎が肥大した部分が「蓮根(れんこん)」です。れんこんは日本では縁起物としておせち料理や精進料理に欠かせない食材です。今回は上宝町で栽培されている「飛騨れんこん」のご紹介です。 寒冷地で栽培するれんこん 神乃宝 飛騨れんこん 中部山岳国立公園岐阜県側に位置する高山市上宝町。広大な自然が広がる上宝町は冬は寒さが厳しく、夏は涼しく過ごすことができます。そんな上宝町で新たに栽培されているのが「神乃宝 飛騨れんこん」。飛騨れんこんを栽培しているのは、株式会社飛騨上宝自然人倶楽部です。飛騨上宝自然人倶楽部では上宝地域発展のため、上宝町の耕作放棄地を利用して、れんこんの栽培を始めて今年で5年が経ちます。 神乃宝 飛騨れんこんの葉 神乃宝 飛騨れんこんの蕾 れんこんは通常25~30度の高温を好む高温性の作物のため、寒冷地での栽培に適していません。しかし飛騨上宝自然人倶楽部では、れんこんは『温暖な泥沼地で栽培』との常識をくつがえす、標高650mの寒冷地での栽培を可能にしました。通常のれんこん栽培は深さ40~50㎝の泥沼地で栽培しますが、飛騨れんこんは浅床の田んぼ施設で栽培するため、横にどんどん伸びていきます。浅床の田んぼで栽培される飛騨れんこんはとても品質がよく、何と言ってもれんこん特有のシャキシャキ感が1番の特徴です。飛騨れんこん栽培の肥料は、乳酸菌発酵牛糞・鶏糞であり、化学肥料は一切使われていません。将来は肥料も使わない自然栽培を目指しているそうです。 神乃宝 飛騨れんこん 成長期 神乃宝 飛騨れんこん 収穫 飛騨れんこんの植え付けは5月に行われます。高温を好むれんこんは、秋冬の休眠期を除いて、朝から夕方まで直射日光が当たる場所での栽培がポイント。日照が足りないと生育が悪くなり、収穫量も減ってしまいます。そして水の管理もとても大切です。れんこんは水生植物のため、水切れは厳禁。夏場などは特に水の蒸発が激しいので、毎日のチェックが必要です。その他草取りや虫の駆除などを行い、11月頃収穫となります。そのサイクルは稲の成長とほぼ同じです。 れんこんは栄養価が高く、主な成分はでんぷんで、ビタミンCや食物繊維も豊富なので、疲労回復や免疫力アップなどの働きがあります。その他にカリウムやカルシウム、抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種タンニンも含まれているので、美容にも効果的。また、近年では花粉症に効果があるとも言われています。れんこんを使った料理で代表的な、れんこんのきんぴらを飛騨れんこんで作ると格別の味わいです。飛騨れんこんは高山市内のスーパーで購入することができます。自然豊かな上宝の地で、地元住民が丹精込めて作る飛騨れんこんは、飛騨地域の新しい第一次産業の産品となる事を目指します。 神乃宝 飛騨れんこん 【参考・文献・画像提供】飛騨上宝自然人倶楽部 ― お問合せ ― 株式会社飛騨上宝自然人倶楽部〒506-1316岐阜県高山市上宝町吉野3444番地1TEL:090-4955-0655受付時間 10:00~18:00 (土・日・祝日除く) URL:https://hidakamitakara-shizenjin.com/