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家族に寄り添うステンドグラス~ガラス工房「Glass studio Halva」

美しい自然の絶景が広がる、高山市丹生川町。
長閑な田園風景が広がるその場所に、「Glass studio Halva」はあります。
今回は、光と透明感を活かし、暮らしに溶け込むような作品を制作する
ステンドグラス作家、岩平 朋美さんにお話を伺いました。

家族に寄り添い、共に成長するステンドグラス

山好きのご夫婦からオーダーされた「乗鞍岳と雷鳥」

ステンドグラスの照明

小さな頃からもの作りが好きだったという岩平さん。
ステンドグラスとの出会いは、進学した芸術学校でのことでした
綺麗な色だなと思い作り始めたステンドグラス。続ければ続けるほど、その魅力と可能性に夢中になっていったんだとか。

卒業後も研究室の助手や、ステンドグラス工房の専任講師として、常にガラスと向き合う日々でしたが、作品を作れば作るほど出てしまうガラスのロス。
そのロスに疑問を持ち
、制作をやめよう!と決意をして、地元である高山市丹生川町に帰郷しました。

ガラスの世界から離れてしばらくは、山や自然に触れ、旅をして過ごしていましたが、旅先であるグァテマラで衝撃を受ける出会いがありました。
それは、捨てられるモノから作られたステンドグラスで彩られた家でした。
その出会いから「やっぱり作りたいんだ」と気持ちが高まり、丹生川町に自身の工房を構える事になりました。

中東のお菓子「Halva」お皿も岩平さんの作品

一つ一つの質問に丁寧に答えてくれ、優しくて誠実な人柄の中に、芯の強さが伺える岩平さん。
工房の名前となっている「Halva(はるば)」の由来を聞くと、
「大好きなお菓子の名前からなんです。食べてみますか?」と素敵なお皿と共に出してくれました。

「Halva」とは、ゴマを使用した中東の伝統的なお菓子。口に入れるとホロッと崩れ、香ばしいゴマの風味と、やさしい甘さが広がります。
窓辺に飾られたステンドグラスを眺めながら、のんびり過ごすティータイムにピッタリのお菓子です。

「ステンドグラス」と聞くと、教会を飾る荘厳なものをイメージしがちですが、岩平さんのうみだすガラスは、もっと身近に感じることができる作品が多くあります。
窓辺を飾るサンキャッチャーや、お部屋を彩る照明。
「昭和型板ガラス」と呼ばれる、表面に柄の入ったデザインガラスを利用した、昭和レトロを感じる小物たちまで。
「日常に馴染み、代々繋がっていくものを制作したい」と語ってくれた岩平さん。
そこにあるだけで、心が豊かになっていくようです。

ステンドグラスの魅力をお聞きすると、
同じステンドグラスでも、見え方が変わるのが魅力の一つだと思います。朝日や夕日、更にはその日の体調によっても違う顔を見せてくれるんですよ」と教えてくれました。
ステンドグラスが落とす光の影が、ガラスの色や様々な模様にゆらゆらと揺れ、ホッとする落ち着きある空間をつくってくれます。

ものづくりの楽しさを感じることができる空間

Halvaでは、オーダーでステンドグラスを作成するほかに、マルシェや工房でガラスのワークショップが行われています。
「気軽に、ものを作る楽しさを感じてほしい」と言う岩平さん。
楽しみながら作っている様子や、完成した作品を手にして喜んでいる姿を見て、こちらまで嬉しくなるので、ワークショップは楽しい取り組みの一つ。
自分にはない発想を得ることで、新たな発見にも繋がるんだとか。

せっかく工房にお邪魔したので、普段使い出来る箸置きのワークショップを受けました。
色とりどりのガラスを組み合わせ、使う時を考えながら作るのはとっても楽しい!
気の置けない友人や家族と、わいわい話しながらやると、もっと楽しめるのではないでしょうか。

夏休みには、工作の宿題としてステンドグラスを作るため、小学生がワークショップに訪れました。
小学生の発想力は無限大!こちらが思いもしない素敵なものを作り上げるそうですよ。

完成したら、専用の窯に入れて電子レンジで10分加熱。
この窯に入れることで、電子レンジでも800℃まで上がります。

加熱直後は真っ赤!
ここから1時間かけて、ゆっくりと冷ましていきます。

完成!!

その家の一部として、受け継がれていく作品を

今後の目標を伺うと、
「その家に寄り添い、代々受け継がれるような作品作りをしていきたい」と教えてくれました。

人を惹きつけて止まない、ガラスという光を通す素材。
ステンドグラスを通して部屋に差し込む光は、普段意識した事の無かった光や色、そして空間を改めて認識させてくれます。
ステンドグラスを生活の一部に取り入れることで、部屋の中に居ながら、葉がこすれる音や、川のせせらぎ、時には新緑を感じる風も感じる事が出来るかもしれません。
毎日の生活に、ガラスの彩りを添えてみませんか。

Glass studio Halva

『暮らしに彩り 心に煌めき』を胸に、
小物や照明、住宅の窓や扉、看板などを制作。

■ワークショップは随時受付中。
ガラスの小物やステンドグラスも制作可能です。
詳しくはメール、もしくはInstagramのDMよりお問合せ下さい。

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