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~アルプス農場~ 標高700mで育つ旨味たっぷりの「飛騨パプリカ」

鮮やかな色合いと、シャキッとした肉厚な歯ごたえが魅力的な「パプリカ」
年々需要が増えていますが、国内で流通している約9割が輸入品で、国産はごくわずかなんです。
今回は、上宝町で「飛騨パプリカ」としてブランド化を目指す、アルプス農場のご紹介です。

奥飛騨の気候を活かした『飛騨パプリカ』

奥飛騨温泉郷に隣接する上宝町。山里ならではの風情と、四季折々の美しい景色が魅力的な地域に、希少な国産パプリカを栽培する「株式会社 アルプス農場」はあります。

「国産のパプリカを日本の食卓に届けたい」
そう語ってくれたのはアルプス農場の、代表取締役・大西さん。
トマト農家を営む両親のもとで育った大西さんは、大学卒業後に農業の道へ。当時はトマトのみだった農産物も、少しづつ栽培品目を増やし、現在は年間を通して7品目が育てられています。

大西さんの案内でハウスを覗くと、緑の葉っぱの間から、鮮やかに色づくパプリカが目に飛び込んできます。

大西さんがパプリカの栽培をはじめたのは15年前。種子を販売する友人から勧められたのが契機でした。
試しに育ててみると、冷涼な上宝の気候が暑さに弱いパプリカの栽培に合っていることが分かり、翌年から本格的に栽培が開始されました。

近隣の農家にも声をかけ、12人で始まったパプリカ作り。当初は失敗続きでした。
栽培を始めた2009年頃は、パプリカと言えばほぼ輸入品で、国内ではほぼ栽培されていなかった時期。そのため、日本に合った栽培方法の教科書もなければ、前例もありませんでした。
当然、上宝の地に合った土壌の選定・水や肥料のやり方・どんな害虫があるか等の【肥培管理】も、全てが手探り。収穫直前に青枯をおこして全滅してしまうこともありました。
中々軌道に乗らないことから徐々に
栽培する人が減っていき、「もうやめようか」と思うこともあったんだとか。

△アルプス農場 大西さん

それが6年前、転機が訪れます。
地元の若い農家さんが「パプリカを作りたい!」と声を上げてくれたんです。
若手が中心となって盛り上げてくれることで「飛騨パプリカ」の認知度も上がって栽培数が増え、活気がでてきました。

現在、飛騨パプリカは、高山市内・7件の農家で栽培されています。若い人が農業に取り組み、新しい風を吹き込んでくれるのはとても心強いと大西さんは言います。

昼夜の寒暖差が生み出す、肉厚な飛騨の旨味

「飛騨パプリカ」の魅力は、果実のようなみずみずしい甘さと、シャキッとした肉厚な歯ごたえ。
甘く、やわらかい果肉なので、サラダやマリネとして生でも美味しく食べることができます。火を通すとより一層甘さが引き立ち、油との相性が良いので、炒め物・天ぷらもおすすめです。

 樹上で完熟することによって甘くなったパプリカは、ピーマンの生臭さが苦手なお子様でも、きっと喜んで食べられるのではないでしょうか。

彩り野菜のイメージが強いパプリカですが、ビタミンC、β-カロテン、食物繊維、カリウム、ビタミンEなど、美容や健康に嬉しい栄養素を豊富に含んでいます。
 中でもビタミンCの含有量は多く、100g当りに含まれるビタミンCの含有量は170㎎。野菜の中ではダントツの1位なんです。
(文部科学省 「日本食品標準成分表2020年版(七訂)」より、赤パプリカ 生)

左:パプリカ 右:スイートパレルモ

〇スイートパレルモ
見た目は大きな唐辛子ですが、辛さはなく、甘くてジューシーな味わい。パプリカと同じように調理して食べられます。

日本の食卓に国産のパプリカを届けたい

飛騨の気候を活かして栽培することができる「飛騨パプリカ」
今後は栽培する農家を増やし、特産品として飛騨パプリカをPRして、よりたくさんの人に美味しさを知ってもらいたい。と語ってくれた大西さん。

国産であることの強みは、安心して食べられること。
そして、流通までの時間が短いことから、新鮮であることではないでしょうか。
高山市内では、飛騨産パプリカを見かけることが多くなってきました。
アルプス農場のパプリカの出荷は11月末まで。岐阜市近郊のスーパーなどで販売されます。
スーパーで見かけたら、ぜひお手に取ってみてください。

株式会社アルプス農場

岐阜県高山市上宝町1190番地
公式サイト:https://alpsfarm-hidatakayama.com/

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