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一度は泊まってみたい!中部山岳国立公園内にある山小屋のご紹介

山小屋で過ごす特別な1日。地上では体験できない「非日常」

山小屋から見る息を呑むほどのご来光。街の灯りに邪魔されない山の中だからこそ見られる満天の星空。山で過ごす時間は感動の連続です。日帰り登山も十分楽しいですが、一泊するといつもとは違った魅力に気付くことができるかもしれません。
食事や寝具を提供してもらえる山小屋なら、テント泊よりも荷物が少なくすむため山初心者にもおすすめです。
今回は、岐阜県内を中心に中部山岳国立公園内とその周辺にある山小屋をご紹介いたします。

2021年は感染症対策のため、宿泊と予約方法が従来と異なります

各小屋とも定員を大きく減らしての完全予約制となり、一部テント場を予約制とするところもあります。
営業期間等の変更や、マスク、アルコール消毒液・体温計の持参が必要な山小屋もあるため、
事前に、各小屋の公式WEBサイトにて最新情報をご確認ください。
(2021年9月時点での収容人数は、各山小屋の収容人数カッコ内に記載されております)

■槍・穂高連峰

気高く美しい、アルピニズムの聖地。
眺めても美しい山として圧倒的な人気を誇る「槍・穂高連峰」。標高3,000mを越える峰々が連なる、北アルプス南部の主稜線です。日本第3位の高峰である奥穂高岳は標高3,190m

 槍ヶ岳山荘

【営業期間】4月27日~11月3日(2021年)
【収容人数】通常約400名(2021年は約200名程度宿泊可能)
【電話番号】090-2641-1911(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円 素泊まり:9,000円(完全予約制)
【テント泊】1名様:2,000円 幕営数:39張(予約不要・先着順)
【WEB】https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/

槍ヶ岳の頂上直下に建つ大規模な山小屋で、創業は大正15年と古く、北アルプスを代表する山小屋の一つ。3,000mの稜線に建つ小屋からは360度の大展望が楽しむことができ、晴れた日には穂高連峰・立山連峰等の北アルプスはもとより、中央アルプス・南アルプスの山々・浅間山・八ヶ岳連峰そして遠く富士山も望むことができます。また、星空観察や日の出・日の入りを眺めるにも最適な環境です。焼き立てパンが食べれられるのも魅力の一つ。

 南岳小屋

【営業期間】7月15日~10月16日(2021年)
【収容人数】通常80名(2021年は40名宿泊可能)
【電話番号】090-4524-9448(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円 素泊まり:9,000円(完全予約制)
【テント泊】1名様:2,000円 幕営数:50張(予約不要)
【WEB】https://www.yarigatake.co.jp/minamidake/

南岳直下、広い稜線上に建つ南岳小屋。槍ヶ岳から大喰岳・中岳・南岳と3,000m級の山々が続き、有名な大キレットを越えて穂高連峰へと連なっています。 南岳小屋は、大キレットを真近に見渡す絶好のロケーションで、槍・穂高への展望は素晴らしく、写真撮影をする人には最適な小屋です。また槍沢に下るコース上の天狗池付近は、夏には”池に映る槍”を、秋には”紅葉と槍”を楽しむことができます。

 穂高岳山荘

【営業期間】4月27日~11月3日
【収容人数】通常250名 (2021年は約180名宿泊可能)
【電話番号】090-7869-0045(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円 素泊まり:8,800円(完全予約制)
 ※中学生以下 大人料金より4,000円引き
【テント泊】1名様:2,000円(中学生以下は500円/1人)
 幕営数:40張(2021年は要予約)
【WEB】http://www.hotakadakesanso.com/

標高日本第3位の奥穂高岳(3,190m)と、標高日本第8位の涸沢岳(3,110m)の間である、「白出(しらだし)のコル」(2,996m)に位置する穂高岳山荘。山小屋内にあるロビーからは、稜線から登る朝日や、雲海に沈んでいく夕日を見ることができます。いつもの仲間や、山小屋で出会った人と。ここでしかできない贅沢を堪能してください。
『天命水』と名付けられた、涸沢岳頂上直下の大雪渓の底を流れている雪融け水がパイプで山荘に引き込まれており、山では貴重な水を、宿泊者およびテント泊の方には無料で分けてもらえるのも嬉しい。

 槍平小屋

【営業期間】7月12日~10月10日(2021年)
【収容人数】通常80名(2021年は35名宿泊可能)
【電話番号】090-8863-3021(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円 素泊まり:9,000円(要予約)
【テント泊】1名様:2,000円 幕営数:約60張(予約不要)
【WEB】https://www.yaridaira.jp/

標高およそ2,000m位置する槍平小屋は、高度順応と翌日の3,000m峰アタックへ向け、体力を温存出来るベースキャンプとして絶好の場所に位置しています。槍穂高連峰の撮影ポイントとして有名な奥丸山(標高2,440m)へのアプローチにも便利で、薄すぎない酸素、十分な水(無料)、余裕ある客室・テントサイトで落ち着いた山旅体験ができます。ゆっくりと流れる時間を堪能してください。
小屋の名物の夕食は、カレー業界の著名人「印度カリー子」さんの協力で本格スパイスカレーが提供されており、美味しくて体に優しいと好評を得ています。

 西穂山荘

【営業期間】通年営業(年中無休)
【収容人数】通常200名(2021年は100名宿泊可能)
【電話番号】080-6996-2455(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円 素泊まり:9,000円(要予約)
 ※小学生以下 大人料金より4,000円引き
【テント泊】1名様:2,000円 幕営数:30張(要予約)
【WEB】http://www.nishiho.com/

標高2,367mの森林限界に位置する西穂山荘は、山荘から下は樹林帯、上はハイマツが覆う岩稜帯で、山荘周辺には多種多様な動植物が生息しています。北アルプス南部で、唯一通年営業している山小屋として知られており、北アルプス・穂高連峰西南端にある西穂高岳(標高2,909m)への登山基地となっている山小屋です。『雄大』という言葉だけでは表現しきれない程の大自然のエネルギーを感じることが出来ます。
名物「西穂らーめん」は、高山帯にある山小屋としてはめずらしい「生麺」を使用した西穂山荘の人気メニュー。登山後に食べるラーメンの味は格別です。

■上高地周辺

梓川にかかる河童橋で知られる上高地。北アルプスは中部山岳国立公園に指定されており、上高地もこれに含まれているため、豊かな自然が守られています。

 焼岳小屋

【営業期間】6月16日~10月19日(2021年)
【収容人数】通常25名 (2021年度は半分程度で営業)
【電話番号】090-2753-2560(現地)
【ご宿泊】1泊2食:9,000円 素泊まり:6,500円(要予約)
【テント泊】テント場なし
【WEB】https://www.m-kamikouchi.jp/yakedake/

雄大な大自然に抱かれて建つ焼岳小屋。背後には焼岳があり、1962年の焼岳の噴火によって山小屋が崩壊したため、現在の位置に移転新設されました。焼岳小屋から数分登ったところにある展望台から見る夕日は格別です焼岳小屋へ行くには、上高地から・新中の湯口から・中尾口から・西穂高山荘から・東西南北のコースがあります。

■飛騨の山・裏銀座

岐阜県高山市の新穂高温泉をベースする飛騨(ひだ)の山は、北アルプスの別名が飛騨山脈からも分かるように、槍ヶ岳、穂高岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、双六岳といった名だたる名山が揃いぶみしています。
中房温泉~燕岳・大天井岳~槍ヶ岳を表銀座コースと呼ぶのに対して、高瀬ダム~烏帽子岳・野口五郎岳・水晶岳・鷲羽岳・双六岳~槍ヶ岳を裏銀座コースと呼びます。

 双六小屋

【営業期間】6月10日~10月20日(2021年は7月10日~10月20日)
【収容人数】通常200名(2021年は120名に減員)
【電話番号】090-3480-0434(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円(要予約)素泊まり:2021年は利用不可
【テント泊】1名様:2,000円 幕営数:100張(特定日は要予約)
【WEB】http://www.sugorokugoya.com/sugoroku/shokai/sugoroku_shokai.html

双六岳(2,860m)と樅沢岳(2,755m)の鞍部にある水の豊富な山小屋。小屋やテント場からは、日本百名山でもある鷲羽岳や水晶岳・笠ヶ岳を眺めることができます。黒部五郎岳・笠ヶ岳・槍ヶ岳・鷲羽岳や雲ノ平への起点でもあります。双六周辺のお花畑には高山植物の花が咲き、ハイマツで覆われた緑の稜線は安らぎを与えてくれます。登山道の整備にも力を入れており、初心者の方も安心して登山を楽しむことが出来ます。広大な双六岳から望む槍・穂高連峰の絶景を堪能してください。

 わさび平小屋

【営業期間】7月10日~10月20日
【収容人数】通常80名(2021年は60名に減員)
【電話番号】090-8074-7778(現地)
【ご宿泊】1泊2食:10,000円 素泊まり:7,000円(要予約)
【テント泊】1名様:2,000円 幕営数:30張(予約不要)
【WEB】http://www.sugorokugoya.com/wasabi/shokai/wasabi_shokai.html

新穂高温泉から、林道を約1時間歩いた場所にあるわさび平小屋。双六岳(小池新道)や笠ヶ岳へ向かう玄関口として重宝されている山小屋です。林道のため森林散策を楽しむ傍ら利用することもできますが、わさび平小屋に一泊し、のんびりと自然に親しむ方も増えています。秋にはブナ原生林が黄色く色づき、美しい紅葉を楽しめます。
ブナ林から湧き出る清水があり、そのまろやかな清水を利用した冷麦やコーヒーは格別です。宿泊客のみ利用できる、湧き水を沸かしたお風呂も人気があります。寒い時期はもちろん、暑い時期も汗が流せるのはうれしいかぎり。

 鏡平山荘

【営業期間】7月10日~10月15日
【収容人数】通常120名(2021年は100名に減員)
【電話番号】090-1566-7559(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,000円 素泊まり:9,000円(要予約)
【テント泊】設営禁止
【WEB】http://www.sugorokugoya.com/kagami/shokai/kagami_shokai.html

鏡平山荘は、シラビソやナナカマド、ダケカンバの木々に囲まれ、弓折岳直下の箱庭のような場所にあります。双六小屋までは約2時間半、笠ヶ岳山荘まで約6時間で行くことができます。山荘から5分ほどのところにある「鏡池」に映る槍ヶ岳や穂高岳はまさに絶景。夕映えで赤く染まる岩稜は、誰もが声を出し感動するほどです。山荘の看板メニューである人気のかき氷が、疲れを癒してくれます。

 笠ヶ岳山荘

【営業期間】7月10日~10月10日
【収容人数】通常約100名(2021年は50名宿泊可能)
【電話番号】090-7020-5666(現地)
【ご宿泊】1泊2食:13,500円 素泊まり:8,000円(要予約)
【テント泊】1名様:1,500円 幕営数:30張(予約不要)
【WEB】https://kasagatake.com/

北アルプスの山並みの中で、ひときわ均衡のとれた美しさを見せる笠ヶ岳。北は立山連峰、南は御嶽山からでも一見してそれと分かる山で、笠を伏せたような姿に由来して笠ヶ岳と名づけられました。笠ヶ岳山荘は、飛騨の名峰笠ヶ岳の頂上付近(標高2,898m)に位置し、登山道や山荘付近には「ハクサンイチゲ」「ミヤマキンポウゲ」「イワウメ」などに代表される高山植物咲いています(開花時期は7月初旬から8月下旬)。槍ヶ岳・穂高岳と共に日本百名山の一つ上げられる笠ヶ岳、山荘からの大パノラマと北アルプスの大自然が自慢の山荘です。

登山届を出しましょう

「いつ、誰と、どのコースを?、どんな装備を持って?アクシデントがあったらどうする?」といった内容をまとめた登山届は、登山するあなたの命綱です。登山届は、遭難した場合に捜索に活用されるものです。万一の場合に備え、事前に登山届を提出してください。
登山届に定まった様式はありません。登山の計画は、家族・職場・学校などにも知らせてください。

中部山岳国立公園活性化推進協議会公式サイト:安全な登山のために

  • 北アルプス岐阜県側山岳情報:オンライン登山届
    (ホームページ上から登山届の申請が出来ます。
    書式をダウンロードし、印刷・記入の上、FAXまたは郵送での申請も可能)
  • 岐阜県警察公式サイト:登山計画届け出(登山届の様式をダウンロードできます)
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