MENU

乗鞍山麓五色ヶ原の森のご紹介

ここでは、中部山岳国立公園の中でも岐阜県圏内にある観光施設やイベント、生態系など様々な「中部山岳国立公園」の魅力をご紹介していきます。

20万年の昔から手つかずの自然が見られる五色ヶ原

 「五色ヶ原の森」は、中部山岳国立公園の南端、北アルプス乗鞍岳の北西山麓に広がる森林地帯です。約20万年から30年前に乗鞍岳が噴火し溶岩が流れ出したことによって、3,000ヘクタールものこの広大な森林地帯は誕生しました。

 五色ヶ原の森には、手つかずの貴重な自然が多く残されているほか、雄大な滝や池、渓流などの景観が多く点在しています。

 この手つかずの自然の美しさから森の妖精に出会えるという噂もあるほどの秘境の森なのです。

自然豊かな植生

アサギマダラ
アサギマダラ

 山地帯から亜高山帯に分布する植生は、ブナ・ミズナラ・サワグルミなどの広葉樹林やシラビソ・オオシラビソ・コメツガなどの針葉樹林、可憐な花を咲かせる希少な山野草の植生が確認されています。また、多くの渓流と滝、池、湿原のほか、様々な野生動物や野鳥・昆虫が生息し、四季折々の表情を見ることができます。


きめ細かいガイドで自然を学べる

 五色ヶ原の森は、完全予約制のガイドツアーで貴重な植生を楽しむことができます。日本で初めて認定ガイドが同行しないと入山できないという制度を導入し、入山者数の制限を行っています。そのおかげで、手つかずの豊かな自然が神秘的なまでに美しい状態で保たれています。
 この五色ヶ原の森を保全しながら、さらに自然生態系の質を高める努力をし、自然環境に無理のない遊歩道に最低限の休養・避難施設を整備するとともに、来訪者に五色ヶ原の森の動植物・地形・地質などや、自然の過去・現在・未来展望など、また昔からの周辺地域と人のかかわり合いなどについて、現場で正しく理解できる様、きめ細かいガイドを心がけています。

6つの散策コースで五色ヶ原の森を堪能!

カモシカコースツアー風景
カモシカコースツアー風景

 五色ヶ原の森には、ゆっくりと四季にわたって探勝すると、自然への理解が深まり、何回もリピートしたくなるような自然体験コースがあります。
 入山できるのは5月中旬から10月末まで。事前予約とツアー料金が必要です。
 通常は休憩含めて約8時間かかるガイドツアーなのですが、2019年から約3時間のショートコースが新設され、初心者でも気軽に参加できるようになりました。

一日ツアー

【 カモシカコース 】
「五色ヶ原の森案内センター」を出発し、点在する滝や渓流を巡りながら「出会い小屋」まで歩く、全長約6.7kmのコースです。

【 シラビソコース 】
「出会い小屋」を出発し、点在する数々の池を巡りながら「出会い小屋」へ戻る、全長約7.3kmのコースです。

【 ゴスワラコース 】
「岩魚見小屋」を出発し、趣が異なる2つの渓流や国内有数の原生林などを巡りながら「岩魚見小屋」へ戻る、全長約6.4kmのコースです。

半日ツアー

【久手御越(くてみこし)滝コース】
カモシカコース全体の四分の一ほどの距離にある久手御越滝までを往復するコースです。距離は片道約1.7km、全長約3.4kmのコースです。

【シラビソショートコース】
「岩魚見小屋」を出発し、3つの池や沢、滝を巡り「出会い小屋」へ戻る、全長約4.4kmのコースです。

【雌池布引滝コース】
案内センターから「出会い小屋」までバスで移動し、そこから雌池と布引滝を巡り「出会い小屋」へ戻る全長約2.0kmのコースです。

出会い小屋
出会い小屋

 コース内には休憩所兼避難小屋が各所に設置され、電源供給は周辺河川を利用したマイクロ水力発電、トイレはバイオマス浄化システムを採用した温水洗浄機付き洋式トイレ、薪ストーブも用意され、湧き水による水場もあります。十分な設備で長時間の登山でも安心して休憩ができます。

 また、旧林道を使って山小屋まで車でのアクセスも可能。迂回路も随所に用意され、いざというときへの備えは万全なのも嬉しいところ。

ガイドツアーの詳しい情報・予約はこちら:乗鞍山麓五色ヶ原の森HP


五色ヶ原見どころ紹介~名瀑・布引滝~

布引滝
布引滝

 五色ヶ原に数ある滝の中でも一頭地を抜くと言わざるを得ないのが落差40メートルの布引滝です。シラビソコースのフィナーレを飾るに相応しい素晴らしい滝です。圧倒的な存在感で、一日の疲れを忘れさせてくれます。

 緑鮮やかな苔に覆われた無数の岩の間を水が絶えることなく白く流れ落ちます。岩の連なりが石仏を並べたようにも見えたのか古名では「小仏滝」とも呼ばれたそうです。伏流水が滝となっていることから、濁ることもなく絶えず豊かな水量を湛えています。

Skip to content


上へ戻る