気象庁は、7月12日14時00分に焼岳の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に引き下げました。想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりましたが、山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。
焼岳では、山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いているなか、5月23日23時頃から山頂付近を震源とする微小な火山性地震が増加したため、翌日(24日)に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。その後、6月中旬以降、地震活動は低調に推移しています。
火山活動は5月23日の地震増加前の状態に戻っていることから、想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、12日14時に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。
また、噴火警戒レベル判定基準の解説のレベル1に引き下げる場合の記載について、今回の活動を踏まえ見直しました。なお、判定基準については変更はありません。
山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまらないでください。