気象庁 焼岳の噴火警戒レベルを引上げ
長野と岐阜の県境にある北アルプスの焼岳では、山頂付近の緩やかな膨張が続いているなかで、23日より山頂付近を震源とする微少な火山性地震が増加しています。
このため気象庁は、想定火口域からおおむね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、5月24日午前に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「1」から火口周辺への立ち入り規制を示す「2」に引き上げました。
【防災上の警戒事項等】
想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意してください。
**噴火警戒レベルの説明**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)