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平湯大ネズコ

“森の巨人たち百選”にも選ばれた平湯の森の守り神

平湯大ネズコ

 ネズコとはヒノキ科の針葉樹であるクロベの別名で、黒檜〔くろび〕と表記されます。江戸時代、尾張藩によって伐採が禁じられ、保護された木曽五木(ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・クロベ)の一つです。葉はヒノキやサワラによく似ていますが、より分厚くて裏側が黒っぽく、気孔帯と呼ばれる酸素や水蒸気などを交換する孔はそれほど目立ちません。成長すると25~30mの高さになります。
 「平湯大ネズコ」は樹高23m、幹の周囲が7.6m。樹齢は約千年と推定されていますが、標高約1500mの高所にある木としては、これほどの大きさのものはたいへん珍しいです。 日本の代表的な巨樹・巨木を集めたの“森の巨人たち百選”(林野庁)にも選ばれており、根元から幾重にも分かれた太い枝やこぶのように盛り上がった幹など、まさに森の守り神のような大木です。
 大正時代、平湯に赴任してきた社会教育者の篠原無然(しのはら ぶぜん)は自然の大切さを説き、その教えを受け継いだ地域の人々が平湯の貴重な財産として「平湯大ネズコ」と名付け、今も大切に保護しています。
 幹の根元にはウッドデッキが設置され、周囲には木道もつけられています。


問合せ: 050-3160-6085(飛騨森林管理署)
アクセス:平湯キャンプ場、スキー場第2駐車場から徒歩約30分

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