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ジオドライブガイド 蒲田川筋

このエリアについて

奥飛騨温泉郷は平湯、新平湯、福地、栃尾、新穂高の5つの温泉地から構成されています。自然湧出量は国内第三位といわれ、毎分約37トンのお湯が湧出しています。その歴史は古く、福地温泉には村上天皇が湯治に来られたという伝承があります。
泉質は比較的単純なものが多く、地下に浸透した降水が地下深くに届く前に加熱され湧出しているようです。
蒲田川沿いは両側が1000mを超える急崖です。
加えて奥飛騨の温泉熱源ともいうべき焼岳の火砕流堆積物があり、土砂流出の多い地域でした。現在、流域には多数の砂防施設が整備され、今も継続して砂防工事が進められています。

ジオドライブガイド 蒲田川筋マップ

たから流路工公園

たから流路工公園風景蒲田川と平湯川の合流部に設けられた砂防施設です。上流側の道観松砂防えん堤からおよそ2㎞続く流路工で、現地の自然石利用、魚道の確保、瀬と淵の計画配置など、自然河川の機能にも配慮した構造となっています。親水公園、露天風呂、遊歩道も整備され、訪れる人の憩いの場所ともなっています。

蒲田地区

蒲田地区の風景画像大正9年6月の大雨により足洗谷、外ヶ谷から大量の土砂が流出、13棟あった家屋、田畑などすべてが流出し蒲田は消滅しました。この災害を契機として、高原川流域では直轄砂防事業が開始されました。
この場所にも、大きな石造りの橋を思わせる大口径暗渠の地獄平砂防えん堤がつくられています。

奥飛騨さぼう塾

奥飛騨さぼう塾の風景蒲田トンネルを抜けると橋を渡ります。橋の先に「奥飛騨さぼう塾」があります。奥飛騨の災害史と防災の記録がわかりやすく展示され、ジオコーナーも設置されています。2階には双眼鏡が常設され、東に傾いた槍ヶ岳を間近に見ることができます。
 旧道の橋の下には露天風呂「新穂高の湯」があり、せせらぎを聞きながらの開放的な入浴ができる人気施設です。

中尾高原

中尾さぼう塾の脇、大きなのれん「ゆ」の右側を進むと中尾高原に入ります。この温泉の源泉はほとんどが蒸気泉です。道路脇にいくつかの温泉施設があり、盛んに蒸気を上げています。
ここは活火山焼岳に最も近い人里でもあり、大きな山体と噴気が観察できる場所でもあります。近年、地熱発電の調査が行われています。

鍋平高原

鍋平高原の景色中尾から河岸段丘の鍋平に向かいます。途中の北アルプス大橋は、構造物の直線と、背景の笠ヶ岳、穴毛谷の景観が美しいコントラストを見せ、景観スポットとして人気の場所です。橋を渡ったところに防災ヘリポートがあります。ここからは飛騨山脈の西側、大木場の辻、錫杖岳、笠ヶ岳の稜線が一目で見渡せます。

新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイの風景 鍋平を進むと新穂高ロープウェイの中継地点に到着です。駐車場近くにはビジターセンター「山楽館」があり、ジオラマをはじめとして、新穂高の自然を紹介する展示が並んでいます。鍋平高原自然散策路が設定され、予約すれば自然案内人がガイドしてくれます。
ロープウェイを上がると、そこは海抜2156mの世界です。山頂展望台からは笠ヶ岳のカルデラ内堆積物のようすが見て取れます。周辺の千石園地には遊歩道が設けられ、亜高山帯の樹林を散策できます。

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