飛騨山脈をまもるページトップ

飛騨山脈を守る

~大地の成り立ちから知る地域を守るヒント~

私たちは雄大な飛騨山脈に抱かれて生活を営んでいます。
四季折々の素晴らしい山岳景観や大地から湧き上がる温泉、私たちの日々の暮らしや歴史、文化、特徴的な観光施設、農産物のすべてが飛騨山脈ジオパーク構想エリアの魅力です。
私たちは、その成り立ちや地域の歴史、文化を学ぶことで災害への備えを高めるなど、魅力ある地域づくりにつなげます。

飛騨山脈を守る 地質01

専門のガイドによるジオツアー等の開催

ジオツアーでは、地形資質を視点に、この地域の魅力・価値を再発見していただくため、特徴的なジオサイト等を巡り、地域の素晴らしさや地域を守ることの大切さを伝えています。
奥飛騨温泉郷には、登録有形文化財に指定されている砂防えん堤もあり、歴史的にも重要な事業であるといえます。

ガイドツアーの様子

飛騨山脈を守る 生物02

豊かな自然環境の保全と活用の両立

乗鞍岳では、高山植物や天然記念物であるライチョウなど、豊かな自然環境を保護するため、平成15年からマイカー規制が行われています。一方、特徴的な山岳観光地でもある乗鞍岳は地域産業の柱でもあり、豊かな自然を守りつつ地域経済の活性化につながる様々な取り組みが行われています。
また、乗鞍山麓のふもとにある、乗鞍山麓五色ヶ原の森は、歩道や山小屋整備時における徹底した自然への配慮や、一日当たりの入山者数の制限、入山時におけるガイドの同伴義務、利用料金制などを高山市の条例で義務付けた国内でも先駆けといえる本格的なネイチャートレイルエリアとして、自然環境の保全と活用を体現した代表的なジオサイトです。

飛騨山脈に生息する雷鳥の画像

飛騨山脈を守る 歴史03

地域で守られる歴史文化と飛騨山脈のつながり

毎年5月10日に実施される播隆祭は、ジオサイトにも指定されている杓子の岩屋で修行し、槍ヶ岳、笠ヶ岳に仏像を安置し開山したといわれる「播隆上人」の偉業をたたえ、北アルプスの安全祈願するお祭りです。この祭りが雪深い飛騨山脈の麓に春の訪れを告げ、県の重要無形文化財に指定されている「鶏芸」や市の無形文化財に指定されている獅子舞「へんべとり」などの伝統芸能が奉納されます。
また、乗鞍岳は古より里人の信仰の対象として崇拝され、地域のシンボルとして愛されてきました。乗鞍岳における登山の歴史や乗鞍スカイラインの開発なども、重要な地域の歴史として理解を高める取り組みを行っています。

飛騨地域の獅子舞

飛騨山脈を守る 火山04

勝火山を学び共に暮らす

活火山焼岳は地域に温泉景観や地熱発電など豊かな恵みを与えてくれています。
私達は焼岳が活火山であることを理解し、噴火したことを想定した避難訓練を行うなど防災意識を持ちながら災害時に備えていきます。

活火山の状況説明会の様子

飛騨山脈を守る 人づくり05

ふるさとに誇りを持ち、地元愛を育む子どもたちを育てる

子どものころから、飛騨山脈の成り立ちや地域の豊かな自然環境、災害の歴史と対策などについて学び触れ合うことで、ふるさとに誇りを持ち地元愛を育むことは、持続可能な地域づくりの実現に最も重要な要素であるといえます。
飛騨山脈ジオパーク推進協会では、出前講座等を通じてジオパークに親しむ機会を提供し、将来の地域を担う人材育成に取り組んでいます。

自然環境学習の様子
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