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荒城川流域探訪

このエリアについて

高山市丹生川町の北部、荒城川流域は飛騨地方の地質を特徴づける大陸棚のようなところで堆積した飛騨外縁帯の森部層、荒城川層を土台としています。大雨見山を中心に活動した火山の大雨見山層群が広く分布していて、さらにその上を槍穂高カルデラ火山の丹生川火砕流堆積物、上宝火砕流堆積物が覆っています。
上流域には大雨見山火山のもとになったマグマが地下深いいところで冷え固まった、五味原文象斑岩とよばれる大きな岩盤が上昇しています。
丹生川ダムはこの岩盤を土台にしてつくられています。
秋には紅葉が水面に映え、別天地の風情が感じられます。

ジオドライブガイド 荒城川筋探訪マップ画像

横尾れき岩

横尾れき岩の風景丹生川町瓜田地区から大規模林道に入り、折敷地地区へ入る手前に横尾地区があります。
現在は居住者はいませんが、谷あいには水田が広がります。谷の入り口付近の道路脇には、砂岩、れき岩が露出しています。
地質図では手取層群となっていますが、よく見ると海底の生物の遺骸が堆積してできたチャートのれきも含まれています。
最近の調査では、手取層群から花こう岩が風化してできたオーソコーツァイトと、美濃帯からチャートをそれぞれ供給された6500万年前頃の地層と考えられています。

丹生川ダム

丹生川ダムの風景折敷地地区を過ぎ、大規模林道から右折後、トンネルを抜けると到着します。
2013年グッドデザイン賞を受賞した岐阜県営の多目的ダムで、水没した地区の地名を取って五味原湖と名付けられています。
四季折々に風景を楽しむことができ、冬には湖面全体が結氷した純白な広がりを望むことができます。

木地屋渓谷

木地屋渓谷の風景丹生川ダムの堤頂部を渡り、五味原湖のほとりを進むと木地屋渓谷の入り口に着きます。
橋を渡り右手の細い道へ入ってゆくと、右側に美しい渓流を眺めながら散策することができます。
河床は平らなナメになっていて、夏場の川あそびにも好適の場所です。

トヤ峠

トヤ峠の風景丹生川町と上宝町の境界にある峠です。
丹生川ダムからも大規模林道からもたどり着けます。
峠を越えた蓑谷付近からの笠ヶ岳の展望は絶景です。

蓑谷三滝

蓑谷三滝の風景蓑谷を過ぎて上宝方面に少し進んだ場所です。
大雨見山層群の貫入岩体、五味原文象斑岩にかかる三つの滝が一ヶ所で展望できます。
沢上谷に浸食された岩盤が三様の滝を形作っています。
沢上谷本流の蓑谷大滝は豊富な水量を持つ急こう配のナメ滝です。
支流にあたる山犀滝は節理面にかかる一文字滝、五郎七滝はゆるやかなこう配のナメ滝が交差するように並びます。

恵比須之湯

恵比須之湯の風景折敷地地区へ戻り、丹生川ダムの下流側に恵比須之湯があります。
1,158ppmの遊離炭酸を含み、カルシウムに富んだ炭酸水素塩泉です。

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