飛騨山脈の成り立ちを「学んだ」ら、次はジオパークに「触れて」みましょう。
直接「触れる」ことで、あなたが知る今までの飛騨山脈とは異なる「新しい飛騨山脈」に出会うことができます。
まず、自分の足でダイナミックな飛騨の大地を歩いてみましょう。
わたしたちのジオパークは絶好のトレッキングフィールドです。
そして、各ジオサイトで、何がどのように起こったのか、その現場を自分の足と目で確かめてみましょう。
そのフィールドの成り立ちや、そこで生息している動植物もわたしたちを楽しませてくれます。
ひとことでトレッキングと言っても、私たちのフィールドは多彩です。
川沿いの平坦なルート、樹林帯を歩くルート、登山道を歩くルート。体力と滞在時間に応じて様々なルートを選択できます。きっとあなたにぴったりのルートが見つかります。
わたしたちの暮らす地域はどんなところなのか。地域の子どもたちにはごく普通のことがらです。きちんと理解を深める動機付けができれば、もっと知りたい、地域が好きになる、暮らし続けたい。
ジオパークの中には整備されたキャンプ場がいくつもあります。規模もさまざまですが、温泉利用のできるものもあります。キャンプ場の利用でトレッキングの幅も大きく広がります。
焼岳という巨大なボイラーは、自然湧出量国内第3位の奥飛騨温泉郷のお湯を沸かしています。
古くは村上天皇が湯治に訪れたという伝説に始まり、飛騨へ侵攻した武田勢が白猿に温泉を教えられた平湯温泉、蒲田温泉の孝子伝説など、奥飛騨温泉の長い歴史が垣間見られます。
寒冷な飛騨地方の気象と、地表を覆う火山性土壌は栽培可能な農産物を制限しています。そのような状況を逆に利用し高冷地作物としての農産物が栽培され、首都圏を含め出荷されています。
もともと高原川流域の自生種であった「タカハラサンショウ」は、他産地のものに比べ小粒ではあるが、香りのよさと「痺れ」と表現される味覚から他産地と差別化されています。