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ジオドライブガイド 丹生川東部探訪

このエリアについて

丹生川東部は美濃帯とよばれる遠い海の底で堆積した地層を土台としています。
海の底で堆積した地層が海洋プレートによって運ばれ、陸のプレートの下に潜り込むときに、はぎ取られるように陸のプレートのへりに付加された場所です。
このような地層には海底火山の堆積物やサンゴ礁なども含まれます。サンゴ礁は、石灰岩となり鍾乳洞が作られます。
また、陸のプレートに潜り込むときに地層が乱され、メランジと呼ばれる、かき混ぜられたような状態になっています。

ジオドライブガイド 丹生川町東部マップ

根方岩陰遺跡

根方岩陰遺跡の風景丹生川町小野地区から小八賀川を渡り、県道沿い三叉路に根方岩陰遺跡があります。
石灰岩の浅い洞窟を中心に、縄文時代の遺物が発掘されたようですが、特に前期のものの保存が良かったようです。
ここでは人頭骨も発見され大いに注目されました。

枕状溶岩

枕状溶岩の風景根方岩陰遺跡から板殿地区方面に進み、大きく右へ曲がる道路から、林道に入りしばらく歩くと、左側の谷川の側面に不ぞろいの石積みのような丸い岩のようなものが目に入ります。
これが、海底火山が水中に噴出した溶岩です。
水中で急に冷やされたため枕のような形になったものです。

芦谷百間滝

枕状溶岩を見たあと、板殿地区方面へ向かいます。板殿地区は高台に開けた地区です。
小八賀川の谷筋が深く、日当たりのよい平坦地を求め、古くから人が定着した場所です。
丹生川町東部には曽手地区、大洲地区にも高所の地区があります。
板殿地区を過ぎると左手に百間滝の案内看板が現れ、山道を進むと数段に分かれた岩盤を流れる滝が見えてきます。

飛騨大鍾乳洞

飛騨大鍾乳洞の風景百間滝から国道に戻り、東に車を進めます。
2kmほどで飛騨大鍾乳洞への入り口が現れ、国道から1kmほどで駐車場に到着です。
丹生川町日面地区の飛騨大鍾乳洞は、高山市の天然記念物に指定されています。
飛騨大鍾乳洞は観光鍾乳洞としては日本で一番標高が高いところにあります。
駐車場入り口付近の上方には日本書紀に登場する飛騨の宿儺の伝説が残る、両面窟という鍾乳洞がありますが、現在は公開されていません。
鍾乳洞周辺の石灰岩からは、フズリナの化石が見つかります。

銚子の滝

銚子の滝の風景丹生川町旗鉾地区の伊太祁曽神社を過ぎるとすぐに銚子の滝の案内看板が現れます。
林道を1㎞ほど進むと駐車場です。5分ほど歩けば滝に到着です。
この滝の形がお酒を入れる銚子に似ていることから名前が付けられました。
滝のまわりの岩盤を見ると、地層の向きが一定していないことがわかります。
海底に積もった地層が陸のプレートに押しつけられたときに乱された跡です。メランジといいます。

平湯峠

平湯峠の風景平湯トンネルが開通し、現在は通年通行可能な平湯峠ですが、以前は冬季閉鎖される交通の難所でした。
乗鞍スカイラインの入り口になっており、ここまではマイカーで行くことができます。
峠からは飛騨の西端白山の山なみが遠望できるほか東側には活火山アカンダナ山、上高地の霞沢岳が望めます。

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