乗鞍山麓の約3,000ヘクタールの広大な森林地帯で山地帯から亜高山帯の植生分布となっており、ブナ・ミズナラ・サワグルミなどの広葉樹林やシラビソ・オオシラビソ・コメツガなどの針葉樹林が手つかずのまま残されています。森林の中には渓流、滝、池、湿原などの多様な自然環境もあり、様々な野生動物や野鳥、昆虫が生息し、四季折々の表情がみられます。特徴の違う3つのコースがあり、ガイド付きでのみ入山することができます。
利用にはガイド付きの入山許可が必要で、一般の立ち入りが禁止され、入山者数の制限が行われています。自然環境に無理のない遊歩道に最低限の休養・避難施設を整備し、自然の保全と利用の両立が図られています。ガイド案内では、乗鞍山麓五色ヶ原の森の動植物・地形・地質などや、自然の過去・現在・未来への展望など、また昔からの周辺地域と人のかかわり合いなどについて、現場で正しく理解できるよう、きめ細かいガイドによって、利用者の理解を深めています。