乗鞍岳には、ライチョウ、イワヒバリ、カヤクグリ、ホシガラスなどの高山性の鳥類が生息しています。特にライチョウは、国の特別天然記念物で岐阜県の県鳥にもなっており、岐阜県では乗鞍岳などの飛騨山脈(北アルプス)や御嶽山に生息しています。ハイマツの広がる高山帯が主な生息域で、乗鞍岳一帯には150羽ほどが生息すると推定されています。

ライチョウ
ライチョウ
冬毛
冬毛
換羽中
換羽中

アクセスが容易な乗鞍岳は高山性の鳥類を観察しやすく、ライチョウなどを観察・解説するエコツアーも開催されています。しかし、観察等によるライチョウへの接近は、過剰となりすぎることで繁殖活動等に悪影響を及ぼすおそれがあります。観察するルールとして、決められた道を歩く、そっと見守る、5m以上の距離を取る、ストレスを与えないように注意する等の配慮が必要です。