乗鞍岳エコツーリズム エコツアーの実施について
1. エコツアーについて
(1)エコツアーの実施地域
ツアーの実施地域は、高山市全域とするが、乗鞍岳及び周辺地域(奥飛騨温泉郷、上宝エリア、丹生川エリア、朝日・高根エリア)をツアーに含むこととする。
【エコツアーの例】
・乗鞍登山とジオを感じる温泉巡りツアー
・初夏の平湯大滝~山椒収穫体験ツアー
・千光寺歴史探訪&乗鞍の伏流水の恩恵に触れる酒蔵巡り など
(2)エコツアー実施者
・1年以上のガイド実績がある方、ガイド団体等に所属している方等
・乗鞍岳エコツアーガイド登録者が所属する観光関係者
2. エコツアーの流れ
①講習会受講
・エコツーリズムガイド講習会
・普通救命講習(Ⅰ又はⅡ)又は日本赤十字救急法基礎講習
※その他、定期的に自然環境、SDGs、接遇研修等を実施
講習会受講の目的
・エコツーリズムの推進における基本概念、コミュニケーション、ガイド技術、環境保全の考え方と仕組み、リスクマネジメント等を習得する。
②ガイド登録申請
・登録期間は1年
・登録料は無料(将来的に年会費等の徴収を検討)
ガイド登録制度
・エコツアーガイドの信頼性や専門性の向上など社会的地位の確立を図る。
・ガイド間や地域住民との連携を強化する。
・事務局や関係団体と連携したマーケティングやプロモーションを強化する。
③エコツアー計画書提出
エコツアー実施者は、下記の事項に留意のうえツアーを企画し計画書を提出する。
項目 | チェックの視点 | |
---|---|---|
1 | ツアー名称 | ・タイトルが簡潔であり、魅力的であるか |
2 | ツアー実施者・申込先 | ・事務局が連絡を取る代表者の氏名、申込先の連絡先を確認 |
3 | ターゲット | ・ターゲットが明確であるか |
4 | ルート・タイムスケジュール・移動手段 | ・乗鞍岳周辺が含まれているか ・エコツアーの内容が明確で、ルート・スケジュール・時間配分が適切なものになっているか |
5 | 雨天時対応 | ・天候不順時のツアー開催可否、雨天時プログラム、また、判断する時間が明確であるか |
6 | エコツアーの概要 | ・エコツアーの素材となる地域の自然や文化の情報、エコツアーのポイントが盛り込まれているか ・ストーリー性があるか |
7 | エコツアーで活用する代表的な地域資源 | ・活用する地域資源が記入されているか |
8 | ツアーサポートスタッフ | ・ガイド以外でエコツアー運営の関係者の所属および氏名が記入されているか |
9 | 定員・最少催行人数 | ・利用する地域資源に過大な負荷をかけない、安全に適正なサービスを提供できる人数であるか |
10 | 参加費用 | ・参加費用が記入されているか。最少催行人数でも赤字が出ないように設定されているか |
11 | 集合場所(交通アクセス) | ・集合場所とそこへのアクセス方法が記入されているか |
12 | 持ち物・服装 | ・特別な持ち物や服装が必要の場合は、その情報の記入があるか |
13 | 安全対策 | ・救急用品準備、安全対策、保険加入、緊急時対応が記入されているか |
14 | 食事 | ・エコツアーで利用する店舗、メニューおよび使用する地元産食材、アレルギー食材が記入されているか |
15 | 地域資源への配慮 | ・地域資源への配慮をどのように行うか記入されているか |
16 | 地域住民の参加・協力 | ・地域住民との関わりが記入されているか |
17 | 地域経済、社会への貢献 | ・地域経済や社会に対する貢献が記入されているか |
18 | 関連法令等の遵守 | ・順守する関連法令等を把握できているか |
19 | その他 | ・特記事項があれば記入 |
④エコツアーの情報発信
事務局及び関係団体等において、HPやSNSなどにより情報発信する。ツアー実施者においても広報活動を行う。
中部山岳国立公園活性化推進協議会、奥飛騨ビジターセンター、飛騨・高山観光コンベンション協会、奥飛騨温泉郷観光協会等
⑤エコツアー申込受付、問合せ対応
申込・問合せ対応、保険加入は、エコツアー実施者が対応する。
キャンセルの対応(例:3日前~料金の半額、前日~当日の料金の全額)
⑥エコツアー実施
・計画書に基づき、ツアーを実施する
・利用料金を徴収する。現金以外の決済方法は、実施者判断とする。
・ツアー実施中に、モニタリング調査を行う。
・ツアー終了後、アンケートを行う。
⑦実績報告提出
継続的な改善とツアーの品質向上のため、ツアー実施後、実績報告書を提出する。
・プログラム、実施状況写真、コース状況、参加者の状況、アンケートまとめなど
・ツアー実施後は、自身のHPやSNSのブログなどで実施状況を発信する。